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上野・御徒町

コンセプト

西郷隆盛

テーマ概要

上野公園に建てられ100年以上人々に愛されている西郷隆盛像。鹿児島県薩摩藩出身。(1828年~没1877年)薩摩藩主島津斉彬に見染められ下級藩士から陸軍大将にまで上り詰めた大政奉還の立役者。

坂本龍馬や大久保利通、小松帯刀とともに300年続く徳川時代から、明治政府という新しい時代を作り上げた人物。

私学校生徒の暴動から起こった西南戦争で指導者となるも破れ城山で切腹した。 死後十数年を経て名誉を回復され、位階は贈正三位。功により、継嗣の寅太郎が侯爵となる。

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西郷隆盛像

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無料

寛永寺

テーマ概要

徳川家の菩提寺。江戸城の鬼門(東北)にあたる上野の台地に建立された。

宗旨は天台宗。正式名称は東叡山寛永寺。当時の年号をとって寺号を「寛永寺」とし、京の都の鬼門(北東)を守る比叡山に対して、「東の比叡山」という意味で山号を「東叡山」とした。徳川歴代将軍15人のうち6人が眠る。(第4代家綱・第5代綱吉・第8代吉綱・第10代家治・第11代家斉・第13代家定)上野公園のほぼ全域が旧境内霊園。一般の方のお墓も多数ある。17世紀半ばからは皇族が歴代住職を務め、日光山、比叡山をも管轄する天台宗の本山として近世には強大な権勢を誇ったが、慶応4年(1868年)の上野戦争で主要伽藍を焼失した。霊園の門には徳川家の家紋がある。徳川家のお墓は通常一般公開されていないが、5名以上の団体に限り予約制で毎月3日程度公開される。また特別に公開される日が毎年秋に1日だけある。もともとは36か所の支院があったが現在は19か所となり、本院の近くに多く点在する。

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寛永寺

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無料

東京国立博物館

テーマ概要

東京国立博物館は、日本と東洋の文化財(美術品、考古遺物など)の収集保管、展示公開、調査研究、普及などを目的として独立行政法人国立文化財機構が運営する博物館であり、1872年(明治5年)に創設された日本最古の博物館である。

本館、表慶館、東洋館、平成館、法隆寺宝物館の5つの展示館と資料館その他の施設からなる。

国宝88件、重要文化財636件を含む収蔵品の総数は117,190件。また、1872年(明治5年)3月、その前年に設置された文部省博物局により日本最初の「博覧会」が湯島聖堂大成殿で開催された。当時の広告や入場券には「文部省博物館」と明記されており、これが日本の「博物館」の始まりであった。

館内には昭和26年に国の重要文化財に指定された旧因州池田家表門や博物館の敷地から道路を隔てた西側には洋画家黒田清輝の遺言により建てられた黒田記念館がある。

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東京国立博物館

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620円

横山大観

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不忍池のほとりに邸宅を建て、制作活動をしていた近代日本画壇の巨匠。

1872年(明治元年)-1958年(昭和33年) 水戸出身、日本画壇を牽引した近代日本画の巨匠です。 不忍池のほとりに自身がデザインした京風数寄屋造りの建築と庭園のある自宅兼画室で、1908年(明治41年)より亡くなるまでの約50年をこの邸宅で過ごしました。この大観の邸宅は現在、横山大観記念館として実際に訪れることができ、近代日本画家300点、大観が愛した工芸、古書画など約2,000点を所蔵しています。

年に4回、季節ごとに展示が入れ替えられ、折に触れて大観の作品並びにその生活の息吹や庭園の花々からも四季を感じられます。今日の「朦朧体」と呼ばれる線描を絵画手法を確立し、富士を画題とした絵画を多く残しました。

1897年(明治30年)に描かれた「無我」という作品は美術や歴史の教科書にも載っていますので、ご覧になったことがある方もいらしゃるのではないでしょうか。こちらの「無我」は東京国立博物館に所蔵されています。

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横山大観記念館

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800円

岡倉天心

テーマ概要

東京藝術大学の設立に携わった、近代日本美術の立役者。 1863年2月14日~1913年9月2日、明治期に活躍した美術評論家・思想家。

東洋美術史家であるフェノロサの通訳に務め、共に「東京美術学校(現:東京芸術大学)」の設立に貢献し第2代校長に就任(キャンパス内に岡倉天心の像がある) 此処で行った講義、日本美術史は「日本美術史を述べたはじまり」とされる。

その後「日本美術学院」を設立、ボストン美術館東洋部長に就任と移り変わる。 海外に活動範囲を広げた天心は、全国的な文化財調査と保護活動を本格的に始動させた。 また、「The Book of Te(茶の本)」を出版し、日本の文化を世界に広めることに尽力した。 この本には、わび茶の美意識・美の表現としての茶器・歴史・茶室・花などについて述べ、 その根本にあるとする東洋の美と調和の精神が説かれている。

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岡倉天心像

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無料

国立西洋美術館

テーマ概要

東京都台東区の上野公園内にある、西洋の美術作品を専門とする美術館で、独立行政法人国立美術館が運営。

「ル・コンビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」の構成資産として、2016年に世界文化遺産に登録されている。

印象派など19世紀から20世紀前半の絵画・彫刻を中心とする松方コレクションを基として、1959年に設立された。

現在は松方コレクションに加えてルネサンス期より20世紀初頭までの西洋絵画・彫刻作品の購入を進め、常時展示されている。なかでも西洋のオールド・マスター(18世紀以前の絵画)たちの作品を見る事ができる日本有数の美術館である。

また、本館では週末にギャラリートークを行っていたり、ボランティアスタッフによる建築ツアーなどのイベントも開催。

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国立西洋美術館

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常設展…500円
企画展…展示による

朝倉文夫

テーマ概要

谷中にアトリエと居住を構えた彫刻家。明治から昭和の彫刻家で、「東洋のロダン」と呼ばれた。

朝倉は動物、中でも身近に多くいた猫をこよなく愛し、多いときには自宅に15~16匹の猫を飼っていた。身のこなしや飼われながらも野性味を失わない神秘性などに魅力を感じ「吊るされた猫」(1909年),「よく獲たり」(1946年)など自らの作品にも幾度も取り上げた。

朝倉は東洋ランの栽培や生け花、盆栽などに造詣が深く【東洋欄の作り方】(1940年)という著書を残している他、盆栽家・小林憲雄と共に当時趣味の世界でしかなかった盆栽の芸術的価値を見出し現在も開催されている。

また、東京で新進気鋭の彫刻家として既に活躍していた9歳年上の兄・渡辺長男を頼って上京。必死の受験勉強の末、東京美術学校(現・東京芸術学校)彫刻選科に入学し彫塑制作に没頭した。

1964年東京オリンピックの開催に合わせて猫に関する作品を100種仕上げて「猫百態展」を開催したいと考えていたが、自身の死によってこの願いは叶わなかった。

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朝倉彫塑館

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500円

樋口一葉

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下谷竜泉が舞台になった、代表作「たけくらべ」で知られる女流作家の第一人者。 莫大な借金を残し父親が死去し一家の生計を支えてゆくために職業作家となる決意をかためた。

東京朝日新聞専属作家の半井桃水(なからい とうすい)に師事し、指導を受ける。

封建社会の中で原稿料を手にすることは困難な中諦めることなく「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」など日本近代文学に輝く数々の名作を世に残し、文壇から絶賛される。

また上記の作品はわずか1年半で書き上げ、これから作家としてより大成していくと誰もが思っていた矢先、長年の過労から肺結核を患った一葉は、24歳という若さで亡くなります。困窮にあえぎながらも自身の書きたいものを追求し続けた樋口一葉の作品は、叙情的で美しく、今なおプロからも強く愛される作家のひとりです。

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一葉記念館

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大人 300円
小中学生 100円

正岡子規

テーマ概要

寄席発祥の地・下谷神社に因んだ句を詠んだ俳人。

正岡子規は、日本の俳人、歌人、国語学研究家。名は常規(つねのり)。幼名は処之助(ところのすけ)で、のちに升(のぼる)と改めた。 俳句、短歌、新体詩、小説、評論、随筆など多方面に亘り創作活動を行い、日本の近代文学に多大な影響を及ぼした、明治時代を代表する文学者の一人であった。死を迎えるまでの約7年間は結核を患っていた。

子規は日本に野球が導入された最初の頃の熱心な選手でもあり、1889年(明治22年)に喀血してやめるまで続けていた。ポジションは捕手であった。

また「まり投げて見たき広場や春の草 」「九つの人九つの場をしめてベースボールの始まらんとす 」などと野球に関係のある句や歌を詠むなどしており、文学を通じて野球の普及に貢献したといえる。これらのことが評価され子規は2002年(平成14年)、野球殿堂入りを果たした。 上野恩賜公園内には正岡子規記念野球場がある。

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下谷神社 句碑

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無料

幸田露伴

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江戸(現東京都)下谷生まれ。第一回文化勲章受章した小説家。

【風流仏】で評価され、【五重塔】【運命】などの文語体作品で文壇での地位を確立。尾崎 紅葉とともに紅露時代と呼ばれる時代を築いた。 幼少期は病弱であり何度も生死を彷徨った。無類の酒好き。アルコールなら清酒、焼酎ビール、ウイスキーなど何でも好んだというが、酒癖の悪さで家族を困らせた。 また、家事全般を母親から厳しく教えられたため、当時の男性としては珍しく家事の 知識を持っていた。

露伴の指導を仰いだ青木正児によると、日本文脈論・「曽我物語」と「和讃」についての文学論・近松世話浄瑠璃などの講義内容で、決して上手な話し手ではなかったが学生の評判は非常に良かったという。

1937年(昭和12年)4月28日には第一回文化勲章を授与され、帝国芸術院会員となる。

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谷中 五重塔跡地

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無料

森鴎外

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1862年2月17日~1922年7月9日、明治・大正期に活躍した小説家。

代表作に「雁」や「舞姫」が上げられる。「雁」は、不忍池・無縁坂界隈が舞台。 「水月ホテル鴎外荘」には旧居が保存してあり、此処で名作及び処女作の「舞姫」を執筆した。 庭も当時のものを保存。樹齢300年の榧の木や、200年以上の黒金もちの木からも、当時の鴎外の暮らしを感じることができる。 また、鴎外が半生を過ごした「観潮楼」跡地には、鴎外に関する貴重な資料が並ぶ「文京区立森鴎外記念館」を開館。 鴎外は2階から東京湾が臨めたことから住居を観潮楼と称し、「雁」「青年」等数々の名作を執筆した。 「森鴎外」はペンネームであり、本名は「森林太郎」

「鴎外」の由来は諸説あるが、千住にある「かもめの渡し」という地名からきたとする説がある。

「かもめの渡し」は当時吉原を指す名称でもあった。遊興の地に近寄らず、遠く離れて千住にいるという意味がこめられている。

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鴎外旧居地

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540円

朝顔市 【女性専用フロア】

テーマ概要

朝顔市が開催される真源寺は法華宗本門流の寺院。

入谷鬼子母神の名称で有名。朝顔市の歴史は古く、江戸時代後期から行われている。 現在のような丸い朝顔も江戸末期には大輪咲き朝顔とし盛んに栽培されていたが、変化咲き朝顔の不思議な美しさが江戸の人々にブームを巻き起こした。

朝顔の栽培農家の廃業により朝顔市も廃れてしまったが、戦後昭和23年に戦後のすさんだ世の中を少しでも明るくしようと言うことで地元有志と台東区の援助により入谷の朝顔市は復活し、現在は下町の夏の風物詩として定着している。 評判を呼んだ入谷の朝顔は【牽牛花】とも呼ばれ別名委七夕の彦星のことである。 例年、七夕の前後(7月6日、7日、8日)に開催され、多くの朝顔業者と出店が並ぶその光景はまさに圧巻。

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真源寺 朝顔市

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無料

上野恩賜公園

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上野恩賜公園(うえのおんしこうえん)は、東京都台東区にある公園。通称上野公園。

「上野の森」とも呼ばれ、武蔵野台地末端の舌状台地「上野台」に公園が位置することから、「上野の山」とも呼ばれる。総面積約53万m2。東京都建設局の管轄。公園内には博物館、動物園等、多くの文化施設が存在する。「上野公園」は台東区の町名でもある。 東京国立博物館、国立西洋美術館、国立科学博物館、恩賜上野動物園などの文化施設が集中して立地している。また彫刻家高村光雲作の西郷隆盛像があることでも知られる。

高台となっている忍ヶ岡は、近世からソメイヨシノの名所としても有名であり、日本さくら名所100選に選定されている。桜の開花時期になると、大勢の花見客が押し寄せることで有名である。また、忍ヶ岡の南に位置する不忍池(しのばずのいけ)は、夏には池の一部を覆い尽くすほどの蓮に覆われ、一面の緑の葉と桃色の蓮の花が美しい。冬には鴨をはじめとした数多くの種類の水鳥が飛来し、とても賑やかになる。

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上野恩賜公園

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無料

不忍の池

テーマ概要

不忍池(しのばずのいけ)は上野恩賜公園(東京都台東区)の中に位置する天然の池である。上野恩賜公園の南端に位置し周囲は約2km、全体で約11万m2。北で上野動物園西園、東で京成上野駅、南と西で不忍通りに接している。

現在の不忍池は、その中央に弁才天を祀る弁天島(中之島)を配している。また、池は遊歩のための堤で3つの部分に分かれており、それぞれ、一面が蓮で覆われる蓮池、ボートを漕いで楽しむことのできるボート池、上野動物園の中に位置しカワウが繁殖している鵜の池の3つである。 不忍池では、渡り鳥・留鳥あわせて数十種類の鳥類が見られ、多い時には1万羽を超えることもある。1960年頃から多数のカモ類が飛来するようになり、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ヒドリガモ、ハシビロガモなどカモの池として有名であったが、近年カモは数を減らし、変わってユリカモメやセグロカモメなどが多くやってくるようになった。

不忍池で繁殖する水鳥はバン、カイツブリ、カワウ、カルガモなど。上野動物園の園内扱いになる部分にはカワウの島もある。不忍池のカワウは昭和30年代に動物園が飼っていたものを羽を切って池に放したのが始まりで、これに野生のカワウが合流した。カワウの繁殖地は日本でも数か所で、都会にあるのは世界中でもここだけである。

めぐり逢いスポット

不忍池

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入館料

無料